M&Aが行われるビジネスシーン

#2 海外進出としてのM&A

海外進出としてのM&A・クロスボーダーM&A

海外で戦うために

人口減少を原因とする日本の市場縮小は、随分前から避けられないという意見が唱えられており、日本企業が海外に販路を求めることは最早珍しくなくなりました。

その中で、多くの会社は一から拠点を立ち上げ、従業員を雇い、教育し、懸命に事業を進めていますが、一方で、一からビジネスを作りあげる上で、文化の違いや商習慣の違いに苦しんでいます。

海外進出で大切なことの一つにローカライズがあります。現地で日本式を押し付けないことです。M&Aというソリューションは、既に形になっているビジネスへ投資(買収)することで、現地での事業成功確度を高めることが可能です。

海外企業買収を行う日本企業は増加し、手法も既に一般化

日本企業による海外企業・事業の買収であるクロスボーダーM&Aは年間500件程度に登っています(全案件合計は約2,000件程度)。24年前の1992年には日本企業が関わるM&Aは全体でわずか483件であったことを考えると、M&Aという経営手法の浸透と共に、海外進出の手段として、クロスボーダーM&Aを採用する企業が増加していることがわかります。

出典:ローランド・ベルガーThink Act

海外子会社の売却に伴う海外進出も活発化

M&Aという経営手法が比較的早くから浸透していた欧米では、海外子会社を事業再編のため売却する動きも珍しくありません。日本企業は海外進出の足がかりとして、海外子会社の売却案件を狙う動きも出てきています。

バブル期に東アジアや東南アジア(ASEAN)に積極的に活路を見出していった日本企業の先行進出組が、事業承継のタイミングを迎えており、海外子会社の売却に動き出しつつあります。現地でビジネスを立ち上げ、現在まで継続してきた有力な日本企業子会社の買収を、海外進出の好機と見る企業も少なくありません。

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